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私のNPO LIFE

爺・婆との同居 続編

講演会で佐々木先生はいとも簡単にこうおっしゃった。
「親とは違う接し方をしてくれる人の存在は大切です。親とは違った愛情の注ぎ方をする祖父母のような存在が子どもには必要なのです」と。
例えばと言って、私が常々困っていた夕食前のおやつの問題などについて
「夕食前に、子どもがお腹が空いたと言い出した時、親は我慢させるでしょう。しばらくして食事の準備が整った時にしっかりと食べて欲しいからです。すると子どもは諦め切れずにおじいさん、おばあさんの所に言って同じように訴えます。『僕お腹が空いて死にそうだよ』などとね。それを聞いたおじいさんおばあさんは可愛い孫に我慢などさせられないですから『死にそうなほど空いてるのかい、そりゃ大変だね。仕方ないからこのお菓子を食べさせてあげようね。』と少しばかりのおやつを与えるでしょう。それはお腹を空かしている孫を、今救ってやりたい、という祖父母ならではの愛情の現れ方です。それに対し親は、わが子の将来、未来(これから先)の幸せを何より願って今を生きています。親の愛情とはそうしたものです。さらに、子どもとは、今(現在)を生きる存在です。将来、未来(これから先)の為に今を我慢することは苦手です。今、幸せでありたい。先のことがどうであろうと先のことより今が重要なのです。ですから、子どもには親のように、将来を考えて注ぐ愛情だけでなく、子どもの今に共感し、求めているものを満たしてくれる祖父母のような愛情も適度に必要なのです。親と祖父母では愛し方が違う、違うから良いのです。違う愛し方が必要なのです。」
目からウロコ、とはこのことですね。
佐々木先生は、自分が親になった時、御両親と同居することを自ら望んだとおっしゃいました。子ども達に、そして自分達にも、御両親の存在が必要だからとお願いされたと聞きました。

生きてきた時代が違えば価値観も違う、けれど、だからこそ子ども達に寄り添うべき存在なのかも知れません。
「違うからいい」という先生の言葉が、その意味が、私の中で根をおろしつつあります。すんなりとはいきませんけれど、ね。



by hatehate2004 | 2006-03-14 21:14 | 佐々木正美先生に学ぶ

悩めるNPO人の日常
by hatehate2004

2015年6月より、一部カテゴリーのみ再公開します。
子どもとの日々に何かしらお役に立てれば幸いです。

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