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私のNPO LIFE

大人と子どもの境界線

子どもの願う通りにしてあげるのがよいと佐々木先生は繰り返し教えて下さる。
けれど、いつまでもそうしていたらわがままになるのではないかと不安になったりもするのだ。
子どもの願いを叶えるということは、言いなりになるということとは違う。
ここのところが難しいところだな、といつも思う。
私自身も、ある時まで子どもの意見をどこまで聞いて認めてやればよいのか分からず失敗を繰り返してきたように思う。
長男がもうじき3歳という頃だっただろうか、実家に遊びに行っていて、そろそろ帰ろうかと言う時刻になった。「Tちゃん、いつ帰る?そろそろ帰ろうか?」と息子に聞く私に母が「子どもに聞くの?」と不思議そうに言った。
この時、私は幼い息子の意志を尊重して育てていると言う自負があった。
「今頃の母親は子どもにいちいち聞くんだね」と言った母の言葉が、後になってようやく理解できた。
「まだ帰らない」と息子が決めたとする。すると、意見を求め、決めさせておいて、果たしてその通りにできるであろうか。結局あれこれ理由をつけて、息子の意見は曲げられることになるのではなかったか。
子どもの意思を尊重しているように見えて、実際は責任を幼い子どもに預けてしまう行為だったなと反省している。

佐々木先生の書物の中に「家庭のパワー構造」という言葉が出ていた。家庭内の力関係とでもいうような構造のこと。ひと時代前ならどこの家庭でも父親が最も指導権を持っており、次にパワーのある母親との間に良好な協力関係が存在した。そして両親と子どもたちの間には、はっきりとした境界線があり、子ども中心の家族の姿勢はない。けれど、子どもの意見が黙殺されるようなことはなく、パワーは小さいなりに家族の一員として安心して暮らせる。
両親のパワーの差が極端な場合や指導権を全く発揮できない親の元では、一方の親と子が偏った結びつきをしたり競争関係に陥るなどの歪みが生じるという。

このパワー構造にある、親と子どもたちとの境界線が、実はとても大切なのではないだろうか。

親ばかりでなく、今や大人と子どもの境界線もまた曖昧になりつつあるように思う。
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# by hatehate2004 | 2011-01-29 22:15 | 佐々木正美先生に学ぶ

悩めるNPO人の日常
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