私のNPO LIFE

メディア論(2)

「テレビを見ながら授乳7割」という新聞記事の見出しを記憶されている方も多いと思う。2002年に福岡のこどもとメディア研究会(現NPO子どもとメディア)が乳幼児健診に合わせて行なったアンケート調査では、授乳中のテレビ視聴は全体の7割あったそうだ。更に、テレビ接触開始時期が早かった乳幼児の中には、視線があわない、指差し行動の遅れなど気になる傾向が見られ、早期接触児はその後、長時間接触へと移行する傾向にあるとも報告している。テレビと育児環境、更には子どもの発達への影響にまで踏み込んだはじめての実態調査は、私たちのテレビ漬け生活に一石を投じた。
 実を言うと、私もテレビを見ながら授乳派だったのである。実際にテレビを見ていたかというと、見ていた時もあろうし、テレビに背を向けていた事もあっただろう。つまり、テレビがついているとかついていないとか、そのような事を生活の中でほとんど意識していなかった。私も、夫も、家族の誰もがテレビの内容(子どもに見せたくないものなど)は気にしても、存在そのものについて考えたり、ましてや赤ちゃんに影響を及ぼすなどとは全く思いもよらなかった。「テレビは空気のような存在」、まさにそうだ。
 今こうして「子どもとメディア」について考えるようになり初めて気づいた。テレビは、赤ちゃんと人とのコミュニケーションを邪魔するということ。そして何より赤ちゃんには必要のないものだということ。科学的な根拠とか、具体的な害を問われると困るのだが、赤ちゃんが育つのにテレビがなければ出来ない事なんてひとつもない。
 テレビ文化の時代を表す話を小児科の先生から聞いた。「子どもが初めて話す言葉が「パンマン」(アンパンマンの意味)なんですよ。あまりに寂しくないですか」と、笑いごとではない。テレビのキャラクターより先に、せめて「パパ」「ママ」と言わせたいと私なら思うけど、あなたはどう思う。
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by hatehate2004 | 2005-05-13 21:47 | メディア論

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